通信 NO.40 (2007.10)
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【目次】

9月議会を終えて

市議会議員 末吉 美帆子

 秋の気配が色濃くなりました。今年は暑い夏でした。豊かな実りの秋を心から願わずにはいられません。  さて9月定例市議会は17日間の会期を終え9月19日に終了しました。斎藤市長は市長選挙には立候補しないと表明し10月には新しい市長が誕生することになります。所沢市の大きな節目だと感じます。

 廃校した並木東小学校の跡地利用計画に沿い設計委託料1300万が今議会に提案されました。議案は承認されましたが、仮称教育臨床研究センターを早稲田大学に貸借するにあたって説明責任が充分に果たされていない点があると感じます。市民の財産として最大限有用に活きるよう今後も注視し見守っていきます。

 また現在、廃棄物削減計画の見直しが審議会に諮問されています。大きな論点になってくるのが「廃プラスチック処理」の問題です。今年度中に新たな「最終処分場」選定に入りますが、廃プラスチックを排出抑制・資源化そして残った部分を熱回収(焼却)することも可とする国の方針を受け、埋め立てか焼却か判断を迫られます。所沢はダイオキシン問題の時からプラスチックは焼却していません。もし方針の変更を決めるなら市民への説明責任が重要です。

 ダイオキシン問題の折、私は県知事の諮問会議「みどりの三富づくり懇話会」の委員を務めました。また生活クラブ生協の理事として国内外の視察者を多く所沢に案内しました。その1人「奪われし未来」の著者P・マイヤーズ博士が土壌汚染、地下水汚染の長期的な悪影響を懸念されたことを忘れられません。ただ「多くの人々の知恵で必ず打開していくことを信じる」とも言われました。環境問題に関してはこれからも変わらず注視して調査、提案、活動してまいります。また市政に対してどんな小さなことでもお聞かせ下さい。お待ちしています!

末吉みほこ 一般質問

高齢者・障害者防災支援計画

末吉

Q.
 災害時に支援が必要になると思われる災害時要支援者、とりわけ高齢者、障害者の把握と必要な支援に対する整備が重要です。10月1日から始まる登録制度の進め方と、受け皿として期待される自主防災組織の結成状況は?
 また視覚・聴覚障害者への災害時の情報伝達、また日常的に医療ケアを必要とする人々にとって緊急医療体制は生命に関わる問題です。また国立の施設との連携は?
A.
 要支援者登録制度は10月1日から登録が始まります。お手上げ方式と同意方式で登録をすすめます。自主防災組織は市内に165できています。
 医療ケアは医師会が災害対策本部を設置し救援活動を実施することになっています。国立施設との連携もさらにすすめたい。今後は視覚障害者にはガイドヘルパー派遣、聴覚障害者には手話通訳者の配置等が必要と考えています。
 
感想
阪神大震災から12年。新潟、能登の連続した災害以降、地域のコミュニテイが災害時のたすけあいに何より重要だと認識されてきました。でも地域コミュニテイの再構築は一朝一夕にはできません。地域から自主的に生まれる協同の芽と行政の支援、双方の力が不可欠ですね。

イラスト

廃棄物削減施策

Q.
公立保育園21園に生ゴミ・廃食油のアンケートをしました。市内東部での生ゴミ資源化事業に参加できる可能性はありますか?
A.
5園がエリア内です。当事者のご意見を聞きながら検討していきます。
 
感想
廃食油を福祉障害施設「はばたき」が回収し、油から作るリサイクルせっけんを購入している園が多数ありました。とてもうれしい取組みです。

エコモビ・健康づくり増進のためのまちかどベンチの設置について

Q.
駅前や商店街に休むベンチがあるとゆとりのある街角になります。商店街等と連携できないでしょうか?
A.
憩いの場、交流の場となってまちの活性化にもつながることから、今後市内の商店街と検討します。
 
感想
ベンチは便利な反面、通行を妨げたり危険があってはなりません。でも、歩く生活を後押しできる思いやりのある町並みがもっとふえるといいですね。

審議会の傍聴について

Q.
審議会等の開催について周知方法と傍聴者の扱い、資料の配布について。また公開であるにも関わらず委員長が傍聴の許可を委員会に諮っている会議がみられます。
A.
市役所、HP等で告知します。原則公開ですが、プライバシー等に関わる等理由を明らかにして非公開にする会議もあります。資料は原則配布です。
 
感想
運用の誤りを改め、ぜひたくさんの市民が市政に関心をもち参画できるようにしてほしいと思います。

みんなで歩いて見えたこと

7月12日「所沢まちづくりウオッチ」

生活クラブ生協、ワーカーズコレクテイブ、埼玉県ネットの3団体共催で「所沢まちづくりウオッチ」を行いました。

参加者は美原、中新井、花園、泉の4地域を高齢者・障害者・子育て等の視点からウオッチして歩きました。そこで見えてきた改善したい点を、市民ネット所沢は 8月17日、市役所に要望しました。

ピン バス停や街角にベンチがほしい。
⇒市の答え…歩行者の妨げにならず、西武バスから申請があれば占用許可を出せます。
⇒これから…車椅子や歩行者が危険になるのは確かに困ります。ネットでは市内のバス停を継続して調査することに決めました。 街角のベンチ設置は9月の一般質問に生かしました。

ピン 美原小前の陸橋下のガードレールが張り出して危険。
⇒市の答え…現地調査しました。地元の住民の意見も聞きもう1カ所加え10月には改善の工事をします。
⇒これから…道路維持課によると、道路の改善工事箇所の決定は市民からの通報が基本だそうで、これからも気をつけていきます。 市道より花園周辺の県道の危険さがとても気になります。県の西部環境事務所が担当ですが、市民ネットでは県道についてはもっと実地調査をして課題を抽出することに決めました。

2時間程度のウオーキングでしたが他にも商店街、除草剤、バリアフリーなどたくさんの課題が見えました。今後の活動に生かしていきます。

何度も議会傍聴をして気になることは...

 何度も議会傍聴をして気になることは議会中の議員の居眠り、途中で席を立つ、後向きで私語などなど、テレビに映っているけど良いのかなと思う。

 また今回、選挙でお世話になった人々にお中元を贈ったとされる問題で、議員提出議案「松本元伸議員に反省を求める決議」で自らの政治的・道義的責任を明確にするよう反省を求めるとし、全会一致で可決された。まだこんな事が起こるのかと市民の一人として非常に残念。

市民ネットワーク所沢 代表 渡辺恭子

お 知 ら せ・報告

ピン 武蔵野市を訪ねて

ベンチ  庭園

 
「こどもテンミリオンハウスあおば」、「けやきコミュニテイセンター」、伊勢丹FFビル3階「屋上庭園 吉祥空園SORA」等を見学。いずれも市民と行政が一体となって事業が進められ、特に市の惜しみない資金の補助や援助で円滑に市民が主役のまちづくりが行われていることが良くわかりました。
今回の見学で所沢でも、生かしていきたいと思います。

大木 由紀子

ピン 菜の花エコプロジェクト所沢 始めます
 休耕地に菜の花を栽培し油を絞り使った廃食油はバイオガソリンとして有効活用していく・・場所は松郷の畜産農家の畑です。生産・消費・廃棄の大きな循環の輪を目指して小さな一歩。花見、天ぷらパーテイなど楽しい企画も!ぜひ仲間になって下さい。

問い合わせ 電話・FAX 04(2942)3783 大輪絹子

ピンパッチワーク講習会

案内

発行 市民ネットワーク所沢